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ミライビトインタビュー

「みやざき」を地方のフロントランナーに!宮崎を愛する東国原英夫さんにインタビューしました

「みやざき」を地方のフロントランナーに!と謳い、宮崎県知事選に立候補されている東国原英夫さん。
今回、「宮崎県民が宮崎のことを考えるきっかけを提供したい」という想いで、宮崎を愛する東国原さんにお話をお聞きしました。

「シン・どげんかせんといかん」に込められた想い

菅:「シン・どげんかせんといかん」という新たなキャッチフレーズ、とてもしっくり来ました。このキャッチフレーズには、「再度宮崎県知事選に出よう」と思われたきっかけや「宮崎の課題」が含まれていると感じます。キャッチフレーズの意味を教えていただきたいです。


東国原さん:そういう風に善意をもって解釈していただけるとありがたいのですが、「どげんかせんといかん」という言葉が非常に強烈で。2007年に流行語大賞の年間大賞をいただきました。

そのため今回県知事選に出馬する際に「キャッチフレーズ、キャッチフレーズ」と言われたんですが、新しいキャッチフレーズが7月8月時点では正直思い浮かばなかったんですよ。

それで「どげんかせんといかん」を再利用して、「シン」を付けた。

この「シン」にはいろんな意味がありますよね。新しいとか、深いとか、真実とか…

「どげんかせんといかん」の進化ということで、とりあえず「シン・どげんかせんといかん」と名づけました。

僕は走りながら考えるタイプなので、選挙活動をしながら何かいい言葉が出てこないかなと思っています。

実は2007年の選挙の時は「どげんかせんといかん」という言葉は、誰にも言ってないんですよ、何にも書いてないんですよ。おのずと自分の言霊として出た言葉なんです。

菅:そうなんですね!あまりにも印象的で、キャッチコピーとして打ち出されていたのかと思っていました。 

東国原さん:そうなんです。選挙運動中に山形屋の前で演説した際に、勢いで「宮崎をどげんかせんといかんがね」といったのが始まりなんです。

なので、今回も選挙中に自分の言霊、魂の叫びが出てくるかなと思っているんですが現時点では、「どげんかせんといかん」を超えられないなという感じがしています。

でもまだ選挙期間はあるので、何か出てくるかもしれません。

■「みやざき」の知名度・存在感の底上げ

菅:東国原さんが知事になったら、どんな宮崎になりますか?


東国原さん:まず知名度が上がり、ブランド力、魅力、関心が高まると思います。そして宮崎の総合的な底上げに繋がるのではないかと思います。つまり存在感の底上げです。

宮崎に関心を持っていただき、宮崎に来ていただく。宮崎を覗いていただく。宮崎に呼び込む。

居住や移住、観光などが増えるように、宮崎の存在感をあげないかんと思っています。

皆さんはどうお考えか分かりませんが、ぼくはこの10年間、全国から宮崎を見てきました。残念ながら宮崎の存在感が薄まっています。これは現実です。

県内外を行き来している方は、特にそう感じていると聞きます。

ですから、僕が県知事になったら宮崎はどうなるかと聞かれたら、宮崎の存在感があがります、あげます。

存在感を上げる、魅力をあげる、ブランディングをあげる、知名度をあげる。10年、20年後には宮崎をフロリダのようにしたいと思っています。

■みやざきの「フロリダ化構想」

菅:先ほどおっしゃった「宮崎をフロリダに」とは具体的にどういうことでしょうか?


東国原さん:食が非常に豊富、自然、観光、温暖、移住、ニ地域居住、デジタル化、ワーケーション、リモートワーク、エンターテイメント、スポーツ。フロリダにはフロリダキャンプやマイアミキャンプなどプロスポーツ選手を育てる大きな施設もある。

そしてフロリダは高齢者にやさしい。フロリダのマイアミは別荘地で、移住や二地域居住も盛んなんです。

フロリダにはそういったものが総合的にあり、宮崎にもあるんです。

僕は宮崎はフロリダに似ているなと思っているので「フロリダ化構想」としています。宮崎がフロリダで、沖縄はハワイですね。

そして「宮崎のフロリダ化」を進めるためには、インフラ整備などが必要です。僕のマニフェストにあるミニ新幹線だとか青島の一帯改革ですね。一帯リゾート地なども前向きに進めて行きたいなと思っています。

菅:「宮崎をフロリダ化」とは、聞いているだけでワクワクします!!

■宮崎県民にお願いしたいこと

菅:宮崎を変えていくには、東国原さんおひとりにお任せするのではなく、県民と一緒に変えていく必要があると思います。県民に何を期待しますか?


東国原さん:まずは県民の皆さま、ひとりひとりが宮崎を盛り上げるという自覚を持っていただきたいです。

例えば、これからインバウンドが再開されます。「県民ひとりひとりがおもてなしの心を持っていただきたい」というのが僕からの要望です。

もう1つ、僕だけの情報発信では限界があると思っています。

2007年に宮崎県知事になった頃は、SNSがあまりなかったですが、今はネット主流になっています。

これをどうやってコントロールするか?

僕はネット民ではないので、ネットの世界になったら僕だけではできません。なので、宮崎を代表するインフルエンサーやユーチューバー、あるいは全国や世界を代表するユーチューバーとのコラボも考えています。

そして、県民の皆さんがインフルエンサーやユーチューバーになったりして、宮崎の良さを発信し、宮崎のファンを増やしていきたいと思っています。

どうやってバズるか・バズらせるかなので、そういったことにぜひチャレンジしていかなければいけないなと思っています。

■東国原さんだからこそできる政治

菅:圧倒的知名度と人気を持っていらっしゃる東国原さんだからこそできる政治があると思います。現職の河野知事にはできなかったけど、東国原さんにできることは何でしょうか?


東国原さん:宮崎の知名度アップ、トップセールスでしょうね。モノを売る、宮崎を売る、宮崎の良さを売って歩くトップセールス。

これは現知事とは差別化を図らなければいけないなと思います。

あと県内をずっとまわっていて、僕は「体温の感じられる県政」をしたいと思っています。これは2007年1期4年も注力したことです。

県内をぐるぐるまわって県民の皆さんの空気感、生活感覚を私の肌感覚で感じ、「どうやったら宮崎を住みよい、暮らしよい、安全安心を確保するか」と考え、政策を打っていきます。

現職の河野さんがそういうことをされたかは分かりませんが、僕は2007年から2011年の間、県内をくまなく回っていました。

当時、県外ばっかり行っているとよく言われたんですけど、県外に行くのは週末ばっかりです。あるいは東京や大阪に行っても、日帰りで行っていました。

あの頃はテレビに出るとなると、いちいち都市部に行かないといけませんでしたが、今はリモートができます。180度違います。

県内にいる時間が作れるので、県民の皆さんの意見や提案、愚痴を聞きながら、また県内をぐるぐるまわりたいと思っています。

東国原さん:「県民目線」と言いますが、なかなか行政は県民目線になれないです。なっていません。

僕は地方自治を勉強しているから「県民目線」がだいたい分かります。本当の県民目線の政治を、温もりのある政治をやっていきたいです。

だから全県下をまわって、ぼくは辻立ち(演説で町角に立つこと)をしています。なぜ辻立ちをしているかというと、あの車の目線は県民目線なんです。

宮崎は電車よりも車ですわ。なので車を見ていると、どんな車で、どんな生活をされているのか、乗っていらっしゃる方がどんな表情で、どういう生活空間なのかが見えてきます。

ずっと立って、県民を見ているのが私は政治の第一歩だと思っています。だから立っています。

そうすると皆さんの意見が聞けたり、県民の皆さんの生活が分かります。

それも朝昼晩で違うんです、生活や景色が違います。大変勉強になります。今回、辻立ちできたので、1日3~4回辻立ちをしています。それができて本当に良かったと思っています。

そうすると、こういう政策を打たんといかん、こういう事業を、こういう補助金を打たんといかんなというのが何となく分かるんです。

■争点は「一期で辞めたことを許してくださるか許さないか」

菅:一度、宮崎を捨てたというお声もありますが、そう思っていない県民も多いです。双方ひっくるめて、選挙権を持つ宮崎県民の皆さんに一言お願い致します。


東国原さん:「一期で辞めたがね」「宮崎を捨てたがね」という方が根強くいらっしゃいます。特に中高年の方に多くいらっしゃいます。

そういう方には、時に触れて、あるいは場を借りて、どうして二期目にでなかったのかということを訴えかけて、謝罪をさせていただいております。

YouTubeや公開討論会、新聞、ミニ集会などでは必ず謝罪をさせてもらい、事情を説明させてもらっています。しかし、これがまだ浸透していないという感じがします。

言い訳にならないように真実を訴えかけて謝罪をずっとしていますが、宮崎県民全員、105万人に浸透するには1年かかると思っています。

今回の選挙では、争点は「ぼくが一期で辞めたことを許してくださるか許さないか」だと思っています。

もともと争点は 今のままでいいですか?現状維持でいいですか?それよりも上を目指しますか?というところです。

しかし県内をずっと回っていると、「一期で辞めたがね」というお声が多いです。それを許していただけるかが争点になっていると肌感覚で感じています。

おっしゃっていただいたように、一期で辞めたことを気にしていない方もいらっしゃいますし、「また宮崎のために頑張って欲しい」という方もいらっしゃいます。

比較的若い方は、「あの4年間潤ったわ」「知名度が上がったわ」「宮崎と宮城を間違われていたけど、間違われんくなったわ」「東国原さんの功績はすごいよね」「マンゴーも飛ぶように売れたわ」「ブランディングすごかったわ」「一期四年なんだから、次出る出らんは自由やわ」と言ってくださる方もいます。

しかし「あの人は一期で辞めたがね」という人もいらっしゃいます。

このようにおっしゃる方は、「二期目、三期目やって欲しかったのになんでやってくれんかったと、許せんよ」という期待感の裏切りからきていると思います。

政治学上 投票行動は理論よりも感情なんです。なので、「一期でやめた、裏切られた」という県民の皆様の感情との戦いです。

出典:YouTube「東国原英夫オフィシャルチャンネル」より

■若者へ向けてのメッセージ

菅:宮崎のミライビトである東国原さん。明るい未来が待っている宮崎の若者に向けて、自由にメッセージをお願い致します!


東国原さん:とにかく投票に行っていただきたい・選挙に行っていただきたいというのが第一にあります。

「ぼく1人が選挙に行っても変わらんわ」

いいえ、変わります。2007年、変わったんですよ。宮崎の未来は若者が作りますから。確実にあなたたちが。

私は、もし仮に県知事になったら、これから10年かけてプラットフォームを作ります。あなたたちはそのプラットフォーム、キャンバスに自由に絵を描いてくださいというのを若い人たちに伝えたいです。

若い時は宮崎が物足りなくて県外へ出ていくんですわ。僕もそうでした。

でも今はネット社会になって、別に宮崎にいても都市部の生活空間は享受できるし、気軽に行ったり来たりもできる。40年、50年前の僕が小さい頃というのは、本当に東京に行くのが大変で、東京の情報も入ってこなかった。

しかし今は東京の情報も直で入ってきます。

そういったことを考えると、今宮崎にいても全然情報や流行は取り入れられる。ニ地域居住とか二拠点居住もできるし、宮崎にいながらリモートワークで都市部の仕事もできます。

なのでぜひ宮崎に若い方たちには残っていただきたいと思っています。

都市部に出たいという気持ちも非常に分かります。仮に出ていったとしても、都市部に出てパワーをためて充電をして、また宮崎に戻ってきて欲しいということはお願いしたい。

宮崎をでて都市部で何かスキルを磨いて、充電をされて、成長される。そして、Iターン・Uターンというように帰ってきていただいて、故郷のために貢献していただけるとありがたいなと思っています。それも1つ。

もう1つは、宮崎を出ないで宮崎のために貢献していただく。就職していただいたり、宮崎にいながらリモートワークなどを駆使して、宮崎で生活していただきたい、仕事をしていただきたい。

そのために我々が魅力ある中小企業、あるいは企業さんを育てなきゃいけない。誘致しなきゃいけない。

だから政策の中で僕はIT関係・デジタル関係・スタートアップ企業をガンガン誘致するということを言っています。

そういったところで魅力ある宮崎をもう一回盛り上げて、若い方たちに「住んでよかったな、宮崎県民で良かったな、宮崎出身でよかったな」という、誇りと自信を持っていただきたいと考えています。

菅:今、お話に出た〝プラットフォーム〟とは具体的にどういうことでしょうか?

東国原さん:先ほどお話した「フロリダ化構想」のことです。宮崎をフロリダのようにすることを進めていきますので。これを若い方たちがバージョンアップしていっていただきたいと思います。

菅:なるほど。ありがとうございました。

■東国原英夫さんの情報はこちらから

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